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タオルの豆知識とメンテナンスについて


 

毛羽落ち

タオル糸は、天然の綿繊維を使用いていますので、ある程度の毛羽落ちは免れません。
天然の植物が原料なので、同一品番の糸を使っていても製品ロットによって繊維長や性質にムラがあります。
無撚糸のような吸水性や風合いの良いものでも場合によっては、毛羽落ちしやすかったり、
逆に毛羽落ちしにくい撚りのキツイ糸は吸水性を損なうためタオルには不向きだったりします。
毛羽落ちはある程度続き、タオルは段々やせていくものですが、実際は洗濯の回数を重ねる毎に抜け落ちる量は減り、気にならない様になるものです。
新品時に洗剤を入れずにしっかり水洗いをして、余分な毛羽を落として使用することが原則です。

パイル抜け

タオル織りは、方眼にとおった地糸の隙間をパイル糸がループ状に上下を縫うように通っているだけの構造です。パイル糸は地糸に結んでいるわけでも絡めているわけでもないので、引っ張ればスルスルと抜け落ちます。
ブラシやマジックテープ等はタオルにとってまさに天敵。ちょっと触れただけでもひどいことになってしまいます。
でもタオルの場合、ニットとは違い糸が全体につながっていないので、抜けたパイルは根元から切ってあげれば、それ以上広がる事はありません。
また洗濯時にピンなどの異物が混入しないようにご注意ください。

色落ちと色差

色落ち堅牢(けんろう)度は色目によって差があり、色の濃さによっても色落ちする度合いに差を感じます。
洗剤によっても色落ちに差が出ますが、まだらに落ちることはありませんので部分的に落ちた場合は、漂白剤やブリーチ剤など何らかの薬品が付着したと考えられます。
カラータオルの場合、塩素系の漂白剤の使用は厳禁です。
スレン染めであっても使用しないほうが無難です。酸素系漂白剤も使用上の注意に沿ってご使用ください。同じ品番のタオルでも、染色ロットが違う場合に若干の色差が発生する事があります。
出来るだけ色合わせをして基準に近い色で出荷はしていますが、完全に同色ではありません。
また天然繊維である綿花はポリエステルなどの化学繊維に比べ、洗濯による色抜けをしやすいものです。おろしたてのタオルは特に他のタオルに色移りしますので、単独洗いをお勧めします。

ほつれ(縫製)

タオルは、左右上下4辺をミシンで縫ってあります。
新品時あるいは一回洗ったぐらいでほつれるのは単純に縫製不良です。しかし使用するうちに糸が切れて、多少ほつれが出る場合があります。
そのときは、ほつれたところだけ補修してください。パイルの糸はカットしてもほころびが広がりませんが、縫製のミシン糸はほっとくとほつれはどんどん拡大します。

洗濯

はじめの数回は毛羽落ちしますので他のものとは分けて洗濯してください。
色移りしますので色毎に分けて洗ってください。
淡い色は蛍光剤の入っていない洗剤をご使用ください。
カラータオルには塩素系洗剤のご使用は厳禁です。
色移りしますので濡れたまま放置しないでください。
脱水後はパンパンと叩いて形を整えて干すと、変形が少なくて済みます。

柔軟剤

柔軟剤は、糸の繊維をコーティングしますので、タオル本来の機能である吸水性を著しく損ねます。
さらに糸同士の摩擦が少なくなるので、パイル抜けしやすくなったり、毛羽落ちしやすくなったりします。

(トリートメントで髪の通りがよくなるのと同じ理屈です。)そういうマイナス面もふまえて、柔軟剤の使用量や使用頻度を制限してください。
洗濯を重ねると、繊維にが絡み表面がバサバサになってきますが、柔軟剤を上手に使って風合いを戻すこともできます。

乾燥機

タンブラー式の乾燥機は短時間で乾燥させることができますが、糸の繊維を著しく傷めまたタオルの縮みや変形の原因にもなります。
梅雨や冬などの季節の、あるいはサロン様の立地等、やむを得ない事情もありますが、出来るだけ風通しのいい場所での自然乾燥をおすすめします。

保管

風通しの悪い場所に放置すると雑菌が繁殖し、不衛生でいやなにおいがすることがありますので、湿気の少ない場所で保管してください。

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